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遺言書に対する親の誤解や勘違い対処方法!

遺言書9

親に遺言書を書いてもらいたい。
でも言いだしにくいし、何かとはぐらかされてしまう。
ヘタをすれば怒らせてしまうことも!

遺言書の必要性を感じていても、子世代と親世代では、考え方や捉え方の違いで上手く先へすすみません。

親へ遺言書の話を切りだした時、何か勘違いしているなぁと思うこともよくあります。

遺言書に対する、親世代にありがちな勘違いや誤解の対処法を考えてみましょう。

 

遺言書にありがちな誤解と勘違い

わたし達の親世代は70代、80代くらいです。
そろそろ残りの人生の短さを感じる頃でもあります。

だからといって、自分の死後を考えるのは、誰しも好まないでしょう。

そんな親に遺言書を書いて欲しいとお願いする子。
嫌がる親。
という図式はよくあるパターンです。

説得をする前に、何のための遺言書なのか、親が遺言書を嫌がる理由は何なのかを冷静に考えてみたいと思います。

「うちは家族関係が円満なので、遺言書は必要ない」と言われた場合

兄弟姉妹の仲がいいので、揉めるはずがないと思っている親は多いものです。

遺言書は問題を抱えている家庭が作るものだから、円満な我が家には必要がない。
だから、自分が死んだ後はみんなで上手くやってくれたらいい。

この思い込みを解くには、まず子世代が親が亡くなった後のことを想像しなければいけません。
兄弟姉妹というものは、案外、親をかなめにして繋がっているものです。

親亡きあと、一番大事になってくるのは、それぞれの家庭です。
兄弟姉妹よりも、我が子や配偶者の方が大切に感じませんか?

親の存在が大きければ大きいほど、亡くなった後に家族がバラバラになってしまう危険をはらんでいるとも言えます。
このバラバラになる危険を、親の代わりにまとめてくれるのが「遺言書」であると理解してもらいましょう。

「仲がいい我が家に遺言書は必要ない」と言われたら、こんな風に子の想いを伝えてみてください。

「お父さん(お母さん)のおかげで自分たちは仲がいいんだよ。もしお父さん(お母さん)がいなくなったら、それぞれの家庭を抱えている自分たちは、盆や正月に集まることもなくなってしまうかもしれない。もしかしたら相続がきっかけで、揉めてしまうかもしれない。今の仲がいい関係をずっと続けるために、遺言書があると自分たちも安心なんだけど」

親と子の双方が満足できる相続を、遺言書にするということは、仲のいい今の関係を崩したくないという願いです。
親はそういう存在であることを、理解してもらいましょう。

「遺言書はお金持ちが用意しておくものだ」と言われた場合

「取り合いになるほどの財産もないのに、遺言書なんておおげさだ」
そう考えている親も多いです。

ですが、司法統計によると、遺産が1000万円以下の争いで裁判にまでなるケースは増えていく一方なのです。

考えてみてください。
親の相続が発生する頃の子世代は、家のローンを抱えていたり、教育費などでお金が必要になる頃です。
もらえるものはもらっておきたい気持ちになっても、おかしくはありません。

そこで、相続するものが現金ではなく不動産しかなかった場合。
その土地や家に、長男が同居していた場合。
そして、その不動産を売らなければ、兄弟姉妹で分け合えない場合。

長男は親の面倒を看たから、この家も土地も自分がもらう権利があると言うかもしれません。
弟や妹は、平等に分け合うべきと言うかもしれません。

高度成長期真っ只中を過ごした親は、長男が多く相続することに違和感がないでしょうが、わたし達子世代は権利の主張を言える世代です。
親の思惑以上に考え方の違いがあるでしょう。

財産が少ない方が揉めやすいのだと、親に理解してもらうことが必要です。

「遺言は縁起が悪い」と言われた場合

「遺言」と聞くと「死」を連想します。
中には「遺言」と「遺書」を勘違いしている方もいます。
そのため「遺言書」をいいイメージで捉えられない親も多いでしょう。

遺言書はあくまで、相続発生時の必要書類であって、決して死ぬ間際に書くものではないのだと、理解してもらわなければいけません。

遺言書の作成には、様々なことと向き合うようになります。
面倒に思われる一方で、自分の人生を振り返ったり、子供への配慮を考えたりして、改めて家族への想いを強くするでしょう。

また、死後であっても、親が家族のためを思った考え方や意思が「遺言書」として残るのです。
それは「達成感」であったり「爽快感」であったりします。

遺言書はネガティブなものではなく、ポジティブなものであることをわかってもらいましょう。

「遺言なんてまだ早い」と言われた場合

「まだ早い」と考えているということは、いずれは遺言書を用意しようという前向きな気持ちがあるということです。

ここで「ボケたら遺言書も書けないから早くしてほしい」などと言うと、親は気分を害するかもしれません。
「(この先何があるかわからないから)早く」と急かすのではなく、「元気なうちに書いておいた方がいいんじゃない?」と、背中を押してあげてください。

例えば、余命を宣告されてから遺言書を用意するのは、親も子も辛く苦しい作業になってしまいます。

遺言書作成は「心身共に健やかな時」にということを、率直に伝えるのもいいですね。

「遺言書を作ったら子供が離れていく」と言われた場合

遺言書を作ったら、安心した子供たちは親を見向きもしなくなるのではないか。
そんな心配をされているかもしれません。

特に年老いて、体調面で不安があると、余計に心配になるでしょう。

そんな時には、遺言書は撤回できるし、何度でも書き替えられることを教えてあげてください。

自筆遺言であれば、破り捨てたらいいだけです。
公正証書遺言であれば、また新たに遺言書を作り直します。

一度遺言書を書いたら、遺産の移動や売買もできなくなると思い込んでいるような場合も、安心してもらえます。

 

「遺言書に対する親の誤解や勘違い対処方法!」のまとめ

親が遺言書について、いいイメージを持たないのは、誤解や知識不足がほとんどです。

「うちは遺言書なんて関係ない」と思っていて、結果として相続争いが起こってしまうというパターンが、この近年でどれだけ増えているか。
それだけでもわかってもらうことから始めましょう。

それでもやはり、遺言書のハードルが高いと感じられたら、エンディングノートから始めるのも一つの方法です。

エンディングノートは「死んでから」の話ではなく「死ぬまで」をどうするか、どうしたいかの指針として書くものです。

人生を振り返りながら、思い出を語り合いながら書き綴っていくエンディングノートは、親にとっても、有意義なものになるでしょう。

そこから自然と、相続問題について考えるようになるのではないでしょうか。

目標は、親が自分の意思で遺言書を書いてくれることです。
親の気持ちに寄り添いながら、家族で相続を話し合えるようになるといいですね。

 

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