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終活の落とし穴!遺言書がトラブルの元に!?

遺言書2

遺言書があれば相続のトラブルは避けられます。
それは確かなことで、その有効性があるからこそ、今「遺言書を作りましょう!」ブームが起こりつつあるのだと思います。

ですが、遺言書が元でトラブルになることも知っておいてください。

遺言書が万能であるかのように錯覚し、気軽に用意できるからと、法的に無効になってしまう遺言書であった場合、相続はかえって無用なトラブルの元になってしまいます。

今回は、遺言書がどういう時にトラブルになってしまうかをみていきましょう。

 

トラブルになってしまう遺言書とは

相続に関するトラブルには、主に二つの理由があります。

一つは、金銭での遺産の分け方に不服がある場合。
もう一つは、相続人同士の心情的ないざこざです。

遺産の分け方については、遺言書を優先することである程度のトラブルは避けられますが、心情的な部分ではどうでしょうか?

遺言書通りに遺産を分けたとして、相続人がそれに納得しなければどうしてもわだかまりは残ってしまいます。

納得できないケースをそれぞれみてみましょう。

遺言者の判断能力問題

遺言書を作成する時に、遺言者に判断能力があったのかどうかが問題になることがあります。

例えば、一番問題になりやすいのは高齢者が遺言書を作った場合です。
高齢であればあるほど、その判断能力に疑問を持たれて、相続に不服のある人は必死でその部分で争おうとするでしょう。

「ボケかかっているオヤジは無理やり遺言書を書かされた!」
「体調が悪かったのに、そんな遺言書を作れるはずがない!」

このような争いは、かなりの頻度であるようです。

高齢者の場合

病気療養中の高齢者が遺言書を作る時は、主治医が立ち合うか、判断能力に問題がないことを診断してもらうといいでしょう。

また、遺言作成時やその前後の様子をビデオに撮っておくことも有効です。

認知症を発症している場合

認知症の程度により、一時的に遺言能力が回復していると認められると遺言書を作成することができます。
少々ハードルが高いので、自筆遺言ではなく、司法書士や行政書士などの助けが必要になります。

成年被後見人の場合

病気で判断能力に不安があり、成年後見人がついている場合でも、一時的にでも判断能力が回復していることが証明された場合は、遺言書を作ることができます。

その場合は、医師2名以上の立会いが必要になります。

未成年者の場合

遺言書は15歳以上であれば作成することが可能です。
親権者の同意も必要ありません。

また、親権者が遺言者の代理を務めることもできません。

遺言書が法律的に無効

自筆証書遺言では、トラブルになりやすい場合がいくつかみられます。

・日付が正確ではない
(「1月吉日」「2月30日」などは不正確です)
・押印がない
(拇印はトラブルになることがあります)
・判読できない
(文字が読めない場合はまず鑑定に出されます。それでも読めなければ無効です)
・公序良俗に反している
(誰かを傷つけることを条件にして財産を渡すなどは許されません)
・全文を自筆していない

などです。

公正証書遺言の場合でも、遺言者との口授要件が満たされなければ無効です。

全財産を一人だけに相続させる

理由によっては、ただ一人にだけ財産を相続させるという遺言書もありますが、これはトラブルになりやすい筆頭です。
相続人に遺留分を請求され、財産が土地や建物だけの不動産だった場合は売却などを検討しなければいけなくなるからです。

生前に、遺留分の放棄をお願いしたり、遺言書の中の付言事項に、相続人を納得させる理由を書くなどの対策が必要になります。

言っていたことと遺言書の内容が違う

生前に言っていたことと、遺言書の内容が違っていると、それだけで大問題に発展しそうです。

内容があまりにもかけ離れていると、誰かが無理やり書かせたのではないかとか、書き直されたのではないかとかの憶測が飛び交うでしょう。

遺言書の内容は自由ですが、遺言者は自分の言動にも注意しましょうね。

財産がみつからない

遺言書に書いてある財産がない!
これは、遺言内容が変わっているのにその修正をしなかったためのトラブルです。

相続人は、誰かが不正に処分したのではないか、使いこみをしたのではないかと大騒ぎになるでしょう。

財産に変動があった場合は、すみやかに遺言内容を変更するのが遺言者としての努めです。

遺言書が見つからない

生前に遺言書を作ったと聞いていたのに、肝心の遺言書が見つからない。

誰かが隠したのか、または勝手に捨てたのか、これも大問題になりますね。

また、遺産分割が終わった後になって遺言書が出てくると、相続人は大慌てです。
不動産を売却した後に、相続の分配が遺言書によって無効だったとわかると、余計な争いの火だねにもなりかねません。

遺言書はすぐに見つかるようにしておきましょう。
かといって出しっぱなしでは、誰かに隠されたり、相続人以外の人に見られたりするのも困ります。

遺言者は相続人にわかるように、遺言書の保管場所をしっかり伝えておきましょう。

財産の分け方がわからない

例えば、お世話になったヘルパーさんに、財産の10分の1を贈与したいという遺言書があった場合。
財産が全て現金、もしくは現金化できれば問題はないのですが、不動産や株などを含めた計算をするととてもややこしくなります。

できれば「ヘルパーさんに現金10万円を渡して欲しい」とか「ネックレスと指輪のセットをあげたい」など、具体的に書き記すといいでしょう。
相続人以外に財産を分ける理由も書いてあると、トラブル防止になりますね。

もちろん生前から、家族にその旨を伝えて納得してもらうのが一番です。

 

「終活の落とし穴!遺言書がトラブルの元に!?」のまとめ

遺言書は相続争いのトラブルを回避することができます。
ですが、それは法的に有効で、相続人が納得できる遺言書であればという話です。

ポイントは3つ。
・遺留分を正確に把握しておく。
・遺留分を念頭にした遺言内容にする。
・遺言書を作成した理由や、遺族への感謝の気持ちを書き残す。

メリットばかりが先走りがちですが、デメリットもあると知っておくことで、さらに有効な遺言書が作成できます。
円満な相続は難しいということも、理解しておいてください。

遺言書作成は面倒で、相続は頭の痛い問題です。
これらを乗り越えることこそが「終活」であり、不安や心配事を減らし、より良い生き方に近づいていくのではないでしょうか。

 

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