気になる葬儀費用、できれば取っておきたい葬儀見積

生前に葬儀社を決めている人は、全国平均4分の1だそうです。
これが多いの少ないのか、よくわかりません。
母の場合は、すでに決めていました。
何かあったらここへ連絡してほしいと言われていたので、すぐにその通りにしました。
しかも葬儀費用も準備されていたのです。
つくづくすごい人でしたし、同時にとても助かったことを思い出します。
自宅で看取ったので、ゆっくりとお別れをしてから葬儀社へ連絡することもできました。
これが病院で亡くなった場合は、そうはいきません。
まず、いつまでここ(病院)にいてもいいのか。
いつ葬儀をすればいいのか。
どこで葬儀をするのか。
喪主は誰か。
連絡する人達は。
葬儀に誰を呼ぶのか。
たたみかけるように、葬儀へと急がされます。
家族の死に直面した時、ほとんどの人は冷静でいられないでしょう。
葬儀社数社から見積を取って…などと考える余裕もないはずです。
だからこそ生前に葬儀社を決め、どのようにして欲しいのか、その見積をとってみることをおすすめしたいのです。
葬儀費用の目安
葬儀と言えば、一番気になるのが費用ではありませんか?
個人の冥福を祈り、気持ちよく送り出したい。
そのための費用を惜しみたくない気持ちもありますし、かといって高額な費用では送り出す方は困ります。
地域によって葬儀費用の平均金額は違いますが、おおむね180万くらいだそうです。
ちなみに一番高いのが名古屋で300万。
東京が250万。
その他の平均が150万です。
よく聞く話で、葬儀費用は待ったなしと言われています。
後払いができないということです。
家族は急いで葬儀代をかき集めなければいけません。
なんだかもう、悲しんでいる場合じゃなくなってきますね。
葬儀費用の内訳
葬儀費用の内訳は「葬儀一式費用」・「寺院費用」・「接待用飲食費用」この3つに分けられます。
葬儀一式費用
一番高額なのが「葬儀一式費用」になります。
遺体のお迎えから、通夜、葬儀、告別式、火葬にいたるまでの物品費用と人件費。
棺代やお花代なども含まれます。
これらを決めるのは、悲しみに暮れる遺族には酷な作業です。
「高額な棺じゃなくていいけどお花はできれば華やかにしてほしい」などの意思表示を、エンディングノートなどにしておくといいですね。
ちなみにこれは、わたしの希望です。
寺院費用
葬儀の読経料や戒名料などがこれに当たります。
平均金額は45万ですが、戒名の格によっては200万~300万することもあるようです。
生前に戒名を授かることも可能です。
飲食接待費
会葬者の人数の把握によっては、多すぎたり少なすぎたりすることがあるので注意が必要です。
無駄な出費を抑えるためにも、人数予測はしておきたいですね。
最近ではこの飲食費を極力控えたい傾向があるようです。
見積注意点
だいたいの葬儀社見積はセットプランになっています。
このセットの中に、何が含まれているのかを把握しておくことが大切です。
お布施や心づけ、香典返しなどが含まれていない場合が多いので、気を付けておきましょう。
家族葬が急増中
一般葬の平均金額を見てきましたが、近年、ライフスタイルの変化により、家族葬が増えてきました。
参列者を家族、親族、限られた関係者のみに限定して行われる葬儀のことです。
これは費用の負担を抑えたいという目的も大きいのですが、故人との最後の時間を、家族でゆっくり過ごしたいという想いがカタチになったものだと思います。
これこそが、本来の故人をしめやかに送る儀式なのではないかと、わたしは思います。
ちなみに家族葬の平均金額は、50~60万くらいです。
葬儀に参列してもらう人を、どこまでの関係者にするのかも、事前に決めておいた方がよさそうですね。
ただし、参列者が少ない分、受け取る香典も少ないことは念頭においてください。
「気になる葬儀費用、できれば取っておきたい葬儀見積」まとめ
葬儀の事前見積もりは、この10年くらいの間に増えてきたそうです。
これは、葬儀費用が高額なことによる家族への負担を考えてのことなのでしょう。
葬儀社の方でも、家族葬需要の増加を見て、心のこもった小さな葬儀のプランを提案してくれるようになってきています。
自分の最後のセレモニーです。
心残りのない旅立ちで、家族を安心させたいものですね。
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