終活と生命保険、どんな保険が役にたつ?

万一の時のための生命保険は終活に似ています。
自分のため、家族のため、備えておけば安心ですね。
約8割の人が加入している生命保険はとっても身近なのに、ちょっとわかり難いのも本音。
保険をわかろうとすると、わたしも混乱するので、ここでは終活で役立つ保険を考えてみました。
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終活と生命保険
実は、生命保険は相続面で終活とはとても相性がいいのです。
残された家族に、しっかりとしたお金を残す。
その時に、どんな生命保険がいいのか、その注意点などを見てみましょう。
終活に役立つ生命保険
遺産相続で役に立つのは「終身保険」です。
生命保険は、
・遺したい人にお金が遺せる
・すぐに現金が用意できる
・相続税の非課税枠がある
という機能を生かせるのが終身保険なのです。
相続で生命保険を利用している人
・相続税が心配な人
相続税の改正で、これまで課税対象ではなかった人も、課税の心配がでてきました。
終身保険で課税金額を用意するといった利用方法があります。
・遺産分割をスムーズにしたい人
財産分割が難しい不動産が、相続の中心だった場合、代償金を考えなければいけません。
保険金をこの代償金に当てるという使い方もあります。
生前のうちに「長男には土地と家を、次男には保険金を」というような話をしておくといいですね。
生命保険の強み
すぐに現金を用意できるのは、保険金の強みです。
葬儀費用の支払いなどに、利用できます。
故人の預貯金であれば、法定相続人の同意をまとめなければいけないところを、保険金であれば受取人だけで請求できるからです。
注意点
独身の時に加入した生命保険の受取人を親にしたままにしていませんか?
結婚すると法定相続人は配偶者と子供になり、親は法定相続人ではありません。
この場合、親が保険金を受け取ってしまうと、非課税枠が使えなくなるので気をつけましょう
また、相続税対策のために受取人を配偶者にするのも注意です。
配偶者はよほどのことがなければ相続税は課税されません。
子供が納税しなければいけないことも考えて、納税する人と受取人を同じにしておくといいでしょう。
リビングニーズ特約
リビングニーズ特約とは、病気などで余命6ヶ月宣言をされた時に、死亡保険金の全額か一部を生前に受け取ることができる特約です。
治療費の捻出や、余命のあるうちに旅行へ行きたいなどの希望を叶える費用に利用することができます。
非課税ですし、特約のための料金もかからないので、気軽に手続きをされるといいと思います。
「終活と生命保険、どんな保険が役にたつ?」のまとめ
終活としての保険金活用は、遺族の相続トラブルを防止する役割があります。
また、リビングニーズ特約で、まとまった金額を生前に受け取ることもできます。
どちらに活用するにしても、後悔のないようによく考えて利用したいものです。
「よくわからないけど、なんとなく加入している」というような人は、終活を機会に保険を見直すのもおすすめです。
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