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海外の終活事情はどうなっている?日本との違いは?

海外の終活1

終活ブームの昨今、全国各地で終活セミナーが開催され、毎回多くの参加者でにぎわっています。
エンディングノートだけではなく、棺桶に入るイベントがあったり、自分用のお墓の見学をしたりと、その内容は様々。

その様子を海外の大手通信社が、「人生の終わり方の準備をする日本人」として紹介したところ、葬儀に対する認識の違いに興味を持たれていました。
また、自分の遺影の撮影をする日本人は、少し気妙に映ったようです。

では、海外では「終活」は行われないのでしょうか?
または、海外の「終活」はどのようなものなのでしょうか?

今回は、海外における終活事情や、日本人との考え方の違いなどをみていきたいと思います。

 

終活という考え方の違い

実は、終活は日本独自の考え方のようです。

文字の通りであれば、「人生の終わりを迎えるための活動」であり、さらに奥深い意味として「人生の終わりを考えることで、最後まで幸せな人生を送るための活動」となります。

これらを的確に表現する言葉が、海外にはないのです。

直訳すると、
「making preparations for one’s death」(死のために準備する)
となりますが「death」とは、あまりにも直訳すぎますよね。

他には、
「End of Life Plans 」(人生の終わりの計画)
なんてものもありますが、「終活」という奥深さを表すには言葉不足です。

長いけど、
「Action for terminating your life happily」(人生をハッピーに終わらせるための活動)
これが一番近いかしれません。

それでも、日本人としてはもう少し短くて繊細さのある言葉がほしいとろこです。

いつか「syuukatu」として、世界に通用するようになれば、それはそれで面白いですね。

外国人が考える終活とは

海外では、自分の死後のために生前整理をしたり、葬儀のプランを考えたりはしません。

外国人が考える終活で、一番主だったものは遺言書を用意することです。
特にアメリカでは、遺言書がないと、遺産分配のために裁判が行われたりして莫大な費用がかかってしまいます。

遺言書が一般的なのは西欧です。
いつ自分に死が訪れてもいいように、毎年遺言書を書き替えるようなことも頻繁に行われています。

日本での終活は「自分の死後に遺族が困らないように」という考え方ですが、欧米では「自分の死後も自分で決める」という考え方なのです。

海外での葬儀

日本の葬儀の多くは仏式で行われます。
ですが、それはほとんど形骸化された儀式であって、信心からこの宗教でという強い意識はあまりありません。
そのために、葬儀の色んな演出方法やプランを自由に選びます。

欧米ではキリスト教徒が最も多く、日常生活に浸透しています。
そしてキリスト教の葬儀は、だいたいがその作法や手順が決まっています。

日本のように、どの祭壇にするとか、花をたくさん飾るとかの演出を考えたりはしないのです。

考えるとしたら、土葬にするか火葬にするかくらいでしょう。

実は、日本のように火葬が普及している国は多くありません。
伝統的に土葬にする風習だったり、火葬が一般的ではなかったりするためです。

ただ、最近の傾向として、葬儀費用が安いという理由で火葬を選ぶ人が増えていると聞いています。

諸外国でも、葬儀の風習の変化が起こっているようですね。

生前整理・遺品整理という考え方

自分の死後、遺品整理などの家族の負担を考えて生前整理をするのは、日本ならではの考えです。

日本では、故人の愛用していた物に対して、想いや魂を感じておいそれと捨てることができません。
供養をしたり、仕分けをして保存したりする手間がかかるため、遺族の負担になるようなものは、自分で始末をつけようとするのが生前整理です。

これがキリスト教徒などの諸外国での考え方になると、全ては「モノ」でしかなく、供養するという考えはありません。

ですが、日本での形見分けに似た風習はあります。
古いものや良いものを、代々受け継いでいくという考え方です。

遺族が使いたいものや残しておきたいもの以外は、業者にお願いして売却し、現金化するのが一般的です。

日本では「遺品」として思いを残しがちですが、海外では家ごとフルオープンにして売却するという、ダイナミックな処分が普通に行われているのです。

故人が資産家であれば、貴重なものが売られるかもしれないという期待で、人がたくさん集まるそうですよ。
「遺品」というネガティブな考え方は、海外ではあまり見られないようですね。

終末期医療の考え方

日本では、終活という観点から見た終末期医療に対する考え方に変化が起こりつつあります。

以前は1分1秒でも長く命を繋ぐことが尊いとされていたものが、終末期における人としての尊厳を尊重し、積極的な延命を拒否できるようになってきているのです。
これを「尊厳死」といいます。

ところがこの「尊厳死」は、欧米と日本での捉え方が違うのです。

特に米国での「尊厳死」は「医師による自殺ほう助」とされています。
日本での「尊厳死」は「不要な延命措置を拒否し、人としての尊厳を保ちながら迎える死」とされています。

米国での「尊厳死」は日本での「安楽死」にあたり、日本での「尊厳死」は米国では「自然死」になるわけです。

欧米では「自然死」をその人の「人権」として尊重し、生前の意思表示を守るように法制化されています。

日本では「日本尊厳死宣言協会」が、尊厳死宣言書を発行したり、法制化を目指して活動していますが、なかなかそこまで進んでいないのが実情です。

日本では「尊厳死」に対する関心が薄いことも理由の一つですが、「尊厳死法」の制定に反対する人も多いようです。
それは「自分らしく死にたい」という意思を尊重するあまりに、「生きたい」という望みを持っている難病の人にまで、尊厳死を選ばされてしまうのではないかという懸念です。

個人の自由や自己で決定する権利の意識が強い欧米と、自己を主張し難いしがらみのある日本との考え方の違いが、終活にも色濃く影響しているように思います。

 

「海外の終活事情はどうなっている?日本との違いは?」のまとめ

日本での「終活」は、遺言書やお墓、葬儀、生前整理など多岐に渡ります。
一方、海外での「終活」は遺言書が主だったものになります。

死に対する考え方の違いもありますし、宗教観の違いもあります。

無宗教の日本は「死」をタブー視しがちです。
だからこそ生まれた「終活」なのかもしれません。

共通することは「自分の最後は自分で決めたい」という想い。
または「遺族への負担を軽くする」という思いやりです。

自分の「死」を見つめ、それまでの生き方や、その後のことまでも考える「終活」は、日本以外でも広まっていくのではないでしょうか?
わたしはそんな風に、思っています。

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