なぜ今「終活」なのか!50代からの終活は早い?遅い?

近年になって急に言われるようになった「終活」。
メディアに大きく取り上げられたり、有名人の「終活」が話題になったりしていますね。
50代から、中には40代から、「終活」を考える人は増えてきているといいます。
なぜ今、「終活」が盛んに言われるようになったのでしょう。
まず「終活」と聞いて何を思い浮かべますか?
縁起が悪い?
イメージが暗い?
日本人は特に、生きているうちに「死」を考えることを忌み嫌う風潮があります。
考えたくないことからは、なるべく目を逸らしたいですからね。
「だけどそれでいいのだろうか」
そういう考え方が、受け入れられてきているのではないでしょうか。
例えば自分の死後、遺された家族が困ることはないだろうか。
家族のために何か準備をしておくことはないだろうか。
生きているうちに言えなかった感謝や自分の想いを、できれば伝えたい。
そんな「思いやり」が、昨今の「終活」からは感じます。
また、東日本大震災をきっかけにして、いつなにが起こるかわからない「不可抗力な死」は、全くの他人事ではないのだという考え方も認識されてきています。
だから、50代からの終活が、早いなんてことはありません。
もちろん、決して遅くもありません。
思い立った今が、終活時なのです。
終活のメリット
「終活」と聞くと、つい「死」について考えてしまいますが、本来の「終活」は前向きに、明るく考えるものだとわたしは思っています。
「人生の終わりを考えながら行動する活動」
これが「終活」の意味です。
「死」に対する準備ではなく、自分の人生を振り返りながら、今の気持ちを整理し、これから先の人生に心配事を残さず、より良い生き方をするためだと考えると、「終活」に向き合いやすくなりませんか?
そしてもう一つ、自分に何かがあった時、家族の負担を少しでも減らしたい。
これに尽きるかもしれません。
本来「終活」は、思いやりと感謝の活動なのです。
「終活」のメリットを整理してみますね。
・人生を振り返りながら、自分の想いと向き合うことで前向きになれる。
・もやもやした不安や心配ごとを整理し、すがすがしく生きられる。
・自分に万一のことがあった時、家族への負担を少なくすることができる。
大まかには、これら3つが大切なメリットになるでしょう。
終活のデメリット
気になるデメリットについても考えてみましょう。
高齢になると、自分の「死」はとても身近な問題です。
そんな時に、自分の死後を考える終活は、「死」に対する恐怖を煽ってしまうかもしれません。
心配事をなくすどころか、ナーバスになって落ち込むことも……。
人によっては覚悟のいる作業になるかもしれないと、知っておいてください。
「終活」は元気な時に、明るく楽しく行いたいものです。
それでは次回からはもっと具体的な「終活」を紐解いていきますね。
こちらの記事も読まれています。